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執筆者の写真sato390423

上野で黄昏れ

チョコレートがすごく食べたいのに買うまでには至らないのは何故なのでしょう。


また更新してない私です。理由はありますよ。ネット環境が一時的に死んでいたのです。まさか復帰にこんなに時間がかかるとは思いませんでした。スマホから更新できればいいんですけどねぇ。

まぁそんな感じで更新できなかったというわけです。言い訳終了です。


何年か振りに上野に行って参りました。ど平日にも関わらず、あの界隈は賑わってるんですねぇ。美術館も博物館も動物園にも人がたくさん入っていってました。ゴッホ展、、、すごく興味をそそられましたが、今回の目的はそんな人が賑わう場所から離れまして、国立子ども図書館です。建物は格式のある造りで中はくしゃみすら気を使うような静かさでしたが光がたくさん入るように窓が大きくてとても気持ちいい空間でした。

子ども図書館なので絵本にまつわる資料や絵本がたくさんあり、貴重な絵本の雑誌なんかもあったんですが、その中でも竹下夢二のページはすごく魅力的でした。

淑やかな女性の横顔に七五調の文章が重なってその1枚の絵と文章で物語が始まって終わるという一連が完結している素晴らしい絵本。

日本の絵本は七五調のものが多いので軽快に読み進めらるので見ていて楽しい。あとは計算のための絵本、時計の読み方のための絵本、絵本の役割の深さに改めて考えてしまう。


手にとって目が離せなかった絵本としていわさきちひろは外せないですね。

戦争の悲劇が題材となっている絵本は胸が締め付けられるほどの切なさがありました。無機質な線だけのページに赤い花のページというページごとのメリハリがさらに当時の悲しさや無力さが出ていて、とても美しく、切ない1冊でした。


外国の絵本「ちいさいおうち」は四季の表現が見事で、主人公は人や動物ではなく「ちいさいおうち」とっても頑丈なちいさいおうちは自然豊かな丘の上に建っていて、毎日子供の声やリンゴの木の花の匂いに包まれていたのに周辺が見る間に開拓され近代的になり、景色がどんどん変わっていくことを悲しむちいさいおうち。そして最後は家族の手でまた自然の中に戻れるというお話。この絵本は序盤は四季折々の景色の中、楽しく暮らすちいさなおうちそこには表情はないのに楽しそうなちいさなおうちが画面にはあって、どんどん変わっていく風景に戸惑い、不安になり、もう昔のようには暮らせないと諦めて悲しむ。そんな感情の移ろいを主人公に頼らず周りの景色で表現する技巧は見事で、無機質なはずのちいさいおうちに感情が生まれ、そして見る側に愛情が芽生える。絵も温かみのある色彩で素敵な絵本です。


絵本の世界は奥が深いですねぇ。という話を長々と話しでした。


ちなみに上野って元気なおじいちゃん、おばあちゃんが多いですね。大小様々なコミュニティが活発に活動してて、こんな寒い日にすごいなあと感心する20代です。

晴れた日にお仲間と集まるのってとても健康的ですよね。こんな締め。


では、また。

miku.

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